口腔がん検診
お口の中にも“がん”ができることをご存じでしょうか?
お口にできる“がん”を「口腔(こうくう)がん」と言います。
お口は食べる、話す、味わう、そして 見た目と人間の尊厳や楽しみを根源にかかわるとても大切な働きと構造が集中しています。
口腔がんが進行するとこれらを失い、人生の質を大幅に低下させることにもなりかねません。
口腔がんから身を守るためにはどうすればよいのでしょう。まずは正しい知識を持っていただくことが重要です。
最近ではテレビでの報道もあり、「がん検診」を希望する方が増えてきております。
当院ではオーラルックという特別な機器を使用し、口腔がん検診を行っています。
口腔内蛍光観察装置 「オーラルック」
オーラルックは口腔がん・口腔内検診システム機能を装備した機器です。
お口に光を当てて観察するだけで、痛みや違和感なく検診が可能です。
オーラルックによる検診時間は5分程度で、特殊な光を当てながら異常がないか観察いたします。お口の中の状態をそのまま写真撮影いたします。
年に一度は口腔がん検診を!
口腔がんは増えています。
以前は希少ながんとされていた「口腔がん」ですが、日本ではおよそ7,000人が口腔がんになり、死亡者数も3,000人を超え、右肩上がりで増えています。
そして、その死亡率は46%以上と高水準となっています。
しかしながら、依然として「口腔がん」の認知度は低く、口内炎と思って来院されたら実は口腔がんだった、という方も少なくありません。発見が遅れると、外科手術による侵襲も大きくなり、食物の摂取や、発音、審美的な面でも大きな障害が残ることになり、生活の質(QOL)も低くなってしまいます。
また日本は口腔がんの患者数は年々増えており、先進国の中で唯一口腔がんの死亡者数が増加しています。
早期発見することで、少しでも多くの方が、健康で笑顔で過ごせるよう、当院では1年に1回、「口腔がん検診」をおすすめしています。
口腔がんの主な原因
- 生活習慣(喫煙・飲酒等)
- 歯列不正(歯並びが悪い)、義歯不適(入れ歯が合わない)
- むし歯・歯周病
- アマルガム(金属の詰め物)
- 口内炎(長期間治らない場合は要注意)
- HPV
など
口腔がんの場合、初期は自覚症状がほとんどありません。
痛みがある、
食べ物や飲み物がしみる、
違和感がある、
首のリンパ節が腫れる、
なかなか口内炎が治らない
といった症状が出てきたときは、注意が必要です。
目に見える症状としては、主に以下のような症状が現れます。
- 舌や粘膜の変色
- しこりがある
- ザラザラした突起、潰瘍
- 口の中の痛み、しびれ感
- 物が咬みづらい
- 飲み込みにくい
- 話しづらい
- 顎や舌を動かしにくい
口腔がん検診の流れ
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問診票の記入
口腔がんになる要素がどれくらいあるか?生活習慣についてご記入いただきます。
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視診・触診
お口の中の異常がないか、確認します。
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オーラルックを使った写真撮影
口腔内蛍光観察装置「オーラルック」でお口の中を光を当てて、写真を撮影します。
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報告書を元にカウンセリング
専門医からの報告をまとめ、口腔内の現状に関してカウンセリングを行います。
何らかの異常があった場合は、大学病院等を紹介する場合もあります。